風の唄

 

私の心の中で 荒れ狂う風よ

 

髪も巻き上げ すべてを空高くへ

 

なぜなら喜びも悲しみも 怒りも寂しさも

 

すべてが風となるのだから

 

 

 

怒りを制して にえきらぬ思いも 

 

風のもと髪をすけば

 

けがれも落ちる

 

 

 

空の奥まで 飛び立つ心も

 

人には知れず 

 

風を絶てば 才知をも失う

 

 

 

純真な乙女の心も 浮いては沈む

 

ひとたび戻れば 風の中 優しさの中

 

 

 

虎空より高くへ 心まで透き通る

 

真の風よ

 

その眼差しを 力を

 

我に与えたまえ

 

なぜならすべてを理解できるのは 

 

己だけなのだから

 

 

 

無意味につらく 生きゆく私

 

己に誠であれ 強くあれ

 

問いかけは戻ってはこない

 

 

 

風の言葉に耳を傾けよ

 

風の唄に

 

答えはそこにあるのだ

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